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Gregorian Chant & Shomyo

この時代にこそ届けたい、癒しと希望のハーモニー

ミラノ大聖堂聖歌隊 グレゴリオ聖歌&真言宗声明

中世ヨーロッパの典礼音楽〈グレゴリオ聖歌〉と、空海が伝えた仏教音楽〈声明〉——
天から降りそそぐ「西」の声と地から湧き上がる「東」の声
その声を重ね、心を重ねて、東西のハーモニーは溶けあってゆく
2つの「祈りの歌」が出逢う時、私たちの世界は1つになる

2021年6月2日(水)
18:30開演 (17:30開場)
Bunkamuraオーチャードホール
料金(全席指定・税込)S席:6,500円 / A席:5,500円 / B席:4,500円 ※未就学児入場不可

<ご予約・お問い合わせ>
・チケットスペース/03-3234-9999

<プレイガイド>
6月延期公演のチケット再販売:2021年3月20日(土)10:00~
※すでにチケットをお持ちの方は、現在お持ちのチケットが座席番号もそのまま有効になります。

〈聖歌〉&〈声明〉——癒しと希望のコンサートへようこそ!
癒し、希望、そして生きる喜び
祈りの音楽が、私たちに希望を与える—
心ゆさぶる祈りの音楽
東西の祈りが交わるところに、光が生まれる

〈グレゴリオ聖歌〉は8世紀の終わり頃にローマ・カトリック教会の典礼音楽として生まれた西洋音楽の源流です。対する〈声明〉は9世紀初頭に弘法大師空海が中国から伝えたといわれる仏教儀式の音楽にして日本の声楽の源流とされており、ともに1000年の歴史を持つ無伴奏の宗教音楽です。この2つの「東西の祈りの歌」は現代において出逢い、2019年5月にはイタリア・ミラノで、ミラノ大聖堂聖歌隊と真言宗声明が共演しました。そして2021年オーチャードホールでの公演にて、ミラノ大聖堂聖歌隊が映像での特別出演をすることが決定いたしました。
第一部ではコルネットとサックバットという古楽器による金管四重奏で、グレゴリオ聖歌の旋律を使ったルネサンス時代の楽曲を演奏し、みなさまを古代音楽の旅へとお連れします。包容力あるコルネットの響きや、優しいサックバットの音色に身を委ね、悠久の時を感じてみてください。またミラノ大聖堂聖歌隊による壮麗な合唱を、当地の美しい映像を交えてお届けします。日本にいながらにしてイタリア・ミラノ大聖堂の圧巻の建築美をお楽しみいただけます。

第2部では人間の悩みを吹き飛ばしてしまうかのような、壮大なスケールの真言宗声明の響きを、第3部ではホールいっぱいに共鳴するその〈声明〉にミラノ大聖堂聖歌隊の映像が重なる、時空を超えたコラボレーションステージをお贈りいたします。
人の声のみでメロディーを奏でる声楽は、削ぎ落とされた旋律で私たちの心に真っ直ぐに飛び込んできます。宗教音楽は私たちに寄り添い励ましてくれる希望の歌。ヒーリング音楽の極みとも言えます。生きる喜びも哀しみも受け止めてくれるからこそ、国境を越えて心の琴線に触れるのでしょう。祈りの歌は私たちを癒すとともに、自分と向き合い、また大切な人たちのことを改めて考える時間を与えてくれます。こんな時代にこそ、心をゆるめる豊かなひと時をぜひご体感ください。歌い手に呼吸を合わせ心を重ねれば、きっと明日への活力が湧いてくるはずです。
出演
ミラノ大聖堂聖歌隊(映像出演)
九州真言宗教師連合法親会
古楽アンサンブル コントラポント 金管四重奏
プロフィール
ミラノ大聖堂聖歌隊 グレゴリオ聖歌&真言宗声明
Cappella Musicale del Duomo di Milano
ミラノ大聖堂聖歌隊
ミラノ大聖堂聖歌隊は、大人20名と子ども35名で編成されている聖歌隊であり、ミラノで最も古い文化団体である。その起源は、14世紀末の大聖堂建立が始まった時までさかのぼるが、その音楽活動は、11世紀以前のポリフォニー音楽が出現する前のミラノ司教座大聖堂学校から始まる。そして現在に至るまで、一度もその音楽活動は途切れた事はない。
何世紀にも亘る長い歴史を通し、17世紀のミラノを代表する作曲家ミケランジェロ・グランチーニを含む数多くのすぐれた指揮者、オルガン奏者を輩出している。宗教音楽に新風を送り込み1998年まで聖歌隊の指揮者であったルチアーノ・ミリアヴァッカもその一人である。
日頃から過密スケジュールで活動を精力的に行っており、毎週日曜日のミラノ大聖堂のミサ、数多くの公的文化行事、宗教行事に参加している。その実力、地位は高く評価され、それ以外に、イタリア国内各地での演奏活動や重要な国際音楽祭での演奏活動を行っている。
九州真言宗教師連合法親会(きゅうしゅう しんごんしゅう きょうしれんごう ほうしんかい)
弘法大師の教えを「学び」「育み」「伝える」ため、1993年一味和合の精神のもと、九州各地より真言青年僧有志が集い結成。
密教の教えのみならず、日本の豊かな伝統文化を学ぶことも活動に取り入れ研鑽を積み重ねている。
2011年 梅若玄祥(人間国宝)の新作能「空海」へ出演(東長寺)、2012年 和太鼓の世界的エンターテイメント集団TAOと共演(福岡サンパレス)、2015年 高野山開創1200年記念にて庭儀理趣三昧の法要を厳修(高野山壇上伽藍金堂)。また、2014年と2017年には、イタリアから来日したミラノ大聖堂聖歌隊と共演し、福岡・東京・名古屋・京都・三重の5都市で計10公演を行い、聖歌と声明という、同じ宗教音楽でありながら、対照的な2つのハーモニーが見事に調和し、魂を揺り動かす荘厳な響きを生み出した。2019年には、イタリア(ミラノ)サン・マルコ教会にて、ミラノ大聖堂聖歌隊と3度目の共演を実現した。
2020年、3度目の来日となるミラノ大聖堂聖歌隊との共演を通じて、生きる喜びや希望を感じられる時間を共有したいと願っている。
ミラノ大聖堂聖歌隊 グレゴリオ聖歌&真言宗声明
Contraponto -Ensemble for Early Music
古楽アンサンブル コントラポント 金管四重奏団
花井哲郎をリーダーとして2005年に結成された古楽声楽家、古楽器奏者によるアンサンブル。17世紀を中心に、後期ルネサンスからバロックの宗教音楽をレパートリーとする。プログラムによって、各パート一人ずつの器楽・声楽によるアンサンブル、ア・カペラの合唱、そして独唱、合唱にバロック・オーケストラという形態まで、それぞれの作品にふさわしい編成をとる。作品の持つ可能性を最大限に引き出すために、時代・地域に固有の演奏形式に徹底的にこだわった演奏、また声楽家と器楽奏者が音楽のみならず「音」そのものに対するイメージを共有して、各自の独創性を生かしながらも「対位法的に」一体となった演奏を目指している。これまで取り組んできた音楽は、ビクトリア、ジェズアルドといったルネサンス音楽、ガブリエリ、モンテヴェルディなどヴェネツィア宗教音楽の黄金時代、ドイツ初期バロックの3大Sシャイン、シャイト、シュッツ、スペインのビリャンシコと18世紀イエズス会宣教時代ラテン・アメリカの宗教作品、フランス・バロックの作曲家シャルパンティエ、ジャン・ジル、クープラン、ド・ラランドなど、多岐にわたる。結成10周年の記念演奏会でモンテヴェルディ「聖母の夕べの祈り」を演奏、そのライブ・レコーディングはOTTAVA records第一弾アルバム『コントラポントのヴェスプロ』としてCDリリースおよびハイ・レゾ配信され好評を博する。
今回はメンバー4人による金管四重奏の形で演奏する。
コルネット(ツィンク):上野訓子
サックバット(トロンボーン):宮下宣子 南紘平 石原左近
Program
プログラム
第1部
ルネサンス音楽

「ゆりの花のよう」"Sicut lilium"
「アヴェ・マリア」"Ave Maria"
ほか
第2部 グレゴリオ聖歌(アンブロジオ聖歌)

「神の平和の」(祈祷) Divinae pacis
「万物の創造主である神」(賛歌) Deus creator omnium
荘厳調のグロリア(ミサのグロリア) Gloria tonus solemnior
聖母アンティフォナ Marian Anthiphons:
 「神を産んだおとめ 幸いな産みの親」Virgo Dei Genitrix – Beata progenies
 「ああ、驚くべき交わり あなたの憐れみのもとで」O admirabile commercium - Sub tuam misericordiam
ほか
第3部 真言宗声明

庭讃(ていさん)
散華(さんげ)
唱礼(しょうれい)
中曲(ちゅうきょく)
称名礼(しょうみょうらい)
第4部 真言宗声明&グレゴリオ聖歌(アンブロジオ聖歌)

声明:「露地偈」(ろじのげ)
グレゴリオ聖歌)交唱:異邦の者が我に逆らいて立ち<Alieni insurrexerunt>/詩篇唱:神よ、御名によりて<Domine in nomine tuo>

声明:理趣経善哉譜(りしゅきょうせんざいふ)
グレゴリオ聖歌:第4ミサのキリエ Kyrie Ⅳ


*上記曲目、曲順は変更になる可能性がございます
プログラム構成

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〜様々な出会いを綴ります〜